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freeeさんに訪問取材! 【後編】配信技術とアソビゴコロの融合!?社内外へのコミュニケーションを担うCulture Infraについてお話を聞きました

freeeさんの「ツバメスタジオ」に潜入!

TAMの社員がさまざまな企業のオフィスを訪問し、ユニークな働き方や制度についてお話しをお伺いする本企画。今回おじゃまするのはフリー株式会社さんです。前編では、freeeさんが大切にしているカルチャーや価値基準についてお伺いしました。

「イベントや社内のITを通じたコミュニケーションについては、Culture Infraチーム(以下、カルフラ)に聞いてみてくださいね」とSotaroさんからご紹介いただき、私たちが向かったのは19階にある「ツバメスタジオ」。

ーーどうして会社のなかにスタジオがあるのでしょうか?

「社内ITやインフラといっても攻め・守りの両輪が必要。僕たちは、攻めを担当するチームとして誕生したチームです」と教えてくれたのは、カルフラチームを創設したYoさんこと稲村さん。攻めのチームとスタジオにはどんな関係があるのでしょうか?

スタジオを見学しつつ、カルフラチームについて詳しく伺います。

左から赤坂さん、稲村さん、青木さん

Yoさん/稲村さん
2022年4月に入社。地方公務員からfreeeに転職し、Culture Infraチームを創設。プライベートでは千葉県流山市を拠点にDJ団体を運営している。

Kingさん/青木さん
2023年2月に入社。テロップ制作やスポーツ中継などの映像会社からfreeeのCulture Infraチームへ。現在は、Culture Developmentチーム(以下、カルデブ)も兼任。

sakasさん/赤坂さん
2022年11月に入社。コミュニケーション設備の保守担当としてfreeeに転職してきたが、Kingさんからの声かけにより「イベント企画・配信」まで幅広く対応するように。

Slackの絵文字が3万個!?

ーーすごく大きくて、本格的な撮影スタジオですね! みなさんはここでどのように働かれているのでしょうか?

Yoさん:2022年4月にこのチームを立ち上げました。情シス領域というとわかりやすいかもしれませんね。情シスの業務のうち社員PCを準備したり、ネットワークを管理したりを安心・安全・安定の「守り」とするならば、社内イベントの配信、社内外に向けたウェビナー運営、社内コミュニケーションを円滑に進めるためのITツール活用などをアソビゴコロを持って進める業務は「攻め」。僕たちは「攻め」の部分を担うチームとして誕生しました。現在は全社のナレッジマネジメントなども含め、幅広い業務を担っています。

ーー先ほど、Sotaroさんにお話しを伺ったのですが社内コミュニケーションについてはSlackがメインだと。どのように活用されているか教えてください。

Yoさん:テキストコミュニケーションはSlack一本です。オンラインMTGは、Google Meetを使用しています。うちの会社って、良くも悪くも強い統制が馴染まない会社なんですよ。ただセキュリティはなんとしても守らなければならないので、ルールは定めながらもオープンコミュニケーションを方針として掲げています。Slackの絵文字は誰が追加してもOKとしているので、3万個くらいあったと思うなぁ〜。

ーー3万個ですか!? すごい……。以前、絵文字の量がその会社の親睦度をはかる指標になっているって聞いたことがあります。

Yoさん:そうなんですね(笑)。絵文字だけでなく、日々新しいチャンネルもどんどん作られています。ただナレッジマネジメント的に情報が散らばっているのはよくないので、直近3ヶ月機能していないチャンネルは自動でアーカイブするアプリも開発しました。統制しないわけではないので、うまくバランスを取りながらですね。

ーー先ほど「配信」というお話しもありましたが、なぜこのスタジオが作られたのでしょうか?

Yoさん:先にチームのミッションをお伝えしましょう。「ITを通してfreeeのカルチャーを醸成・進化させ、freeersがワクワク働ける環境を創り出す」なのですが、コロナ禍で一時的にフルリモートとなったり、、コミュニケーションの分断が課題になっていたんです。そこで出来上がったのが僕らのチームです。

カルフラ創設前から全社員が集うキックオフや忘年会もフルオンラインで開催していましたが、このオフィス移転を行う際もコロナ禍であったため、高品質なイベントやセミナーを行うために、この「ツバメスタジオ」ができました。
ちなみに、隣には200名以上がオフラインで人が集うasobibaという会場があり、その様子をオンラインにも配信できる「asobibaホウソウシツ」というハイブリッドな設備があり、そちらも日常的に利用されています。

Kingさん:もともとは外注して動画配信などをしていましたが、自分たちがやるならもっと楽しくやりたいじゃないですか。外部に公開する株主総会から、社員向けのイベントまで全部内製化しちゃおう! と、ここまで進めていきました。


「理想ドリブン」で出来上がった入社式

ーー簡単に言いますけど、イベント配信の内製化ってそんな簡単なことじゃないですよね?

Kingさん:そうなんですよね(笑)。いきなりは難しかったので、徐々に内製化していきました。もちろん苦労もいっぱいありましたが、ただ受託しているだけではつまらない。進めていく中で常に考えていたのはfreeeの価値基準にもある『Hack Everything☆』でした。どんどん面白くしていこう、そうしていくうちに今の体制が整った感じです。

ーー現在はどれくらいのペースでイベント配信を行っているのですか?

sakasさん:株主総会や会社説明会といった外部の方にも見ていただくような大規模なイベントから、1,000人規模の社内向け配信イベント、チームごとに定期配信している社内ラジオまで合わせるとほぼ毎日何かしらの配信は行われていますね。

Yoさん:こんなにスタジオが活用されている会社も珍しいと思いますよ。

ーー設備としてのスタジオがあるだけではなく、しっかり活用されているのは素晴らしいですね。Kingさんはもともと動画制作のお仕事をされていたと伺ったのですが、sakasさんはどのような経緯で入社されたのでしょうか?

Kingさん:sakasさんは、僕が声をかけてこのチームにきたんですよ。

sakasさん:コミュニケーション設備の保守担当として入社したので、動画配信は未経験で……。

ーーえ〜!?

sakasさん:「やってみる?」「いいねー」って業務の幅を広げてきました。

ーーえ〜!?

Kingさん:動画配信については未経験でしたが、sakasさんは80名出席する入社式を見事成功させているんですよ。

ーー詳しく聞かせてください!

sakasさん:80名以上の新入社員が19階の「asobiba」(イベントスペース)に集まり、入社式を行いました。入社式の様子は、全社員に向けて配信を行うのですが、その時に相談されたのは「新入社員全員のことを映像に残したい」ということでした。7秒ずつの自己紹介動画が流れている間に、2人のカメラマンでリアルタイムな新入社員を配信で映し出す。80人を集めたリハーサルはできないので、一発本番でミスは許されません。……緊張しました!

Kingさん:技術的にできないことではありませんが、配信や映像の知識がある僕にはパッと思い浮かぶようなアイデアではないんですよね。企画時に「理想ドリブンでやりたいこと言ってください!」と伝えて、​​前年の新入社員の有志の入社式企画チームから出てきたアイデアでした。

これを「リハーサルできないから無理だよ〜」と跳ね除けてしまうのではなく、『Hack Everything☆』のスピリットで、今ある設備の中でできることを探っていく。結果、多くの人に感動した、楽しかったと言ってもらえました。

ーーここにも「マジ価値」があるんですね。

Yoさん:僕たちは「カルチャー」を背負っているチームですからね。

Kingさん:僕たちも意識的に、日常会話の中で「マジ価値」を伝えて、実践するようにしています。freeeで働いているとチームごとの壁とかがないんですよね。チームごとの壁があったら、sakasさんを誘えていないですから(笑)。

ーーそうですよね。よくある「これは僕の仕事じゃないんで」と断っていたら実現していない! 自由と統制のバランスってすごく絶妙だと思うのですが、どのように判断されていますか?

Yoさん:よく「針の穴を通すように」というんですが、組織が拡大していく中で、攻めと守り、自由と統制、どうすれば両方を高いレベルに持っていくことができるのか? 常に考えながら実行しているような状態です。う〜んと考えて悩むのではなく、「アソビゴコロ」を入れつつ、楽しくできるスパイスを入れていくことを大事にしています。

また僕たちはバックオフィスのメンバーなので、直接freeeのお客さまを対応することはないのですが、僕たちが提供している価値が、従業員を通じてお客さんに届くと信じています。より「マジ価値」というカルチャーを感じてもらえる仕組みや仕掛けを試行錯誤しながら、作っていきたいです。

Kingさん:まだまだ本当にこれからなんですよ。僕たちも意識的にやろうとしているところなので、課題は果てしない。

sakasさん:そうですね。社内外の配信含めて、少しずつスタジオの稼働率も高くなっていますが、稼働率を高めることが僕らの目的ではありません。自分たちが楽しみながら、「マジ価値」を届けていきたいです。

ーー「マジ価値」をTAMのみんなに共有したくなりました!会社として大切にしている文化がメンバーにも浸透することの重要さをとても感じました。「アソビゴコロ」溢れるオフィスから「カルチャー」のことまでたっぷりとお伺いできて楽しかったです。本当にありがとうございました!


〜freeeさん訪問のまとめ〜

⚫︎「マジ価値」、マジですごい!

⚫︎たくさんの仲間が同じ姿勢で働くために必要なのは、“カルチャー”だ

⚫︎ただ伝えるだけじゃ伝わらない。楽しく伝える工夫が必須!

⚫︎freeeで働く人たちはみんな楽しそう。楽しそうな理由は、「お客さんにマジ価値を届けきりたい」って感情があって、その気持ちを各々が大切に育んでいるからなんだろうなぁ〜。TAMでも大事にしたい!

[取材・文] 加藤洋・渡邉由姫乃・つるたちかこ [撮影] Alina