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freeeさんに訪問取材!【前編】誰もが共感せざるを得ない? freeeの価値基準「マジ価値」についてお話を聞きました
「TAM 広報担当がいく!#TAMのオフィス探訪」の第2弾!
TAMの社員がさまざまな企業のオフィスを訪問し、ユニークな働き方や制度についてお話しをお伺いする本企画。前回はnoteさんに伺い、充実した福利厚生やイベントスタジオなどたっぷりと見学してきました。
そして今回おじゃまするのは、フリー株式会社さん!
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「スモールビジネスを世界の主役に。」をミッションに掲げ、クラウド会計サービス『freee 会計』や給与計算や労務管理に役立つ『freee 人事労務』などのサービスを展開されています。日本のFinTech業界を代表する企業としても注目されており、日進月歩で進化し続けている企業さんとも言えるでしょう。また最近では、蔵前にある経営を明け透けに公開するオープンな本屋『透明書店』さんも人気で、クリエイターからの注目も集まっている企業さんです。
前回訪れたnoteさんに続き、TAMでご一緒しているクリエイターさんたちからも「freeeさんの取り組みが面白い」「freeeさんのツールが使いやすい」と噂をいっぱい聞いています。今回はどんな裏側を見せてくれるのでしょうか? とってもワクワクしちゃいます。
そんなfreeeさんの社員数は、な、な、なんと! 1,722人(2024年6月末時点)。JR五反田駅と大崎駅の間に本社を構え、ほかにも全国6カ所の支社があり、多くの方が働いているそう。これだけの人数の社員をまとめるって大変なことなのでは?
「freeeは『マジ価値を届けきる集団である』というカルチャーが根付いているんですよね」と話すのは、da-mi(だ〜み)ことブランドチームの黒田さん。freeeさんでは「あだ名」で呼び合う文化があるとのことで、今回はあえて“あだ名”でお話させていただきました。
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da-mi(だ〜み)さん/黒田さん
2023年2月入社。総合電気メーカーのブランド・デザイン・新規事業部門を経て、freeeのブランドチームへ。freeeの公式キャラクターSweee(スイー)の生みの親で、オフィス入り口にいる喋るスイーの声の主だという噂も。
マジ価値……? ってなんだろう?
気になる言葉については後ほどじっくり教えてもらうとして、まずはオフィスツアーへと出かけましょう!
不思議な名前の会議室から旅館みたいな空間までエントランスからワクワクが止まりません!
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エントランス
大崎駅から徒歩数分の場所にあるfreeeさんのオフィス。エレベーターで受付のある21階(このビルの最上階!)にいくと、まずはfreeeのロゴであるツバメさんがお出迎えしてくれます。クリスマスということもあり、サンタ帽なのがキュートです。
エントランスから中に入ると、大きなフリースペースと「フリダシ」という名のショップ。Tシャツや傘などオリジナルグッズを購入できます。確定申告すごろくや、勘定科目湯のみなど、経理会計業務ならではのグッズも。奥には「フリカエリ」と名付けられた会計の歴史を振り返ることができる歴史館もありました。入り口からワクワクしちゃいますね!
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21階の会議室
エントランスから右奥へと進んでいくとたくさんの会議室が! 部屋の名前をよ〜くみると「フィットネス」「インショク」「シェアリング」など業種の名前が付けられています。スモールビジネスをサポートするfreeeさんならではの名付け方かも。たくさんの会議室で迷子になってしまいそうでしたが「これでも会議室がいっぱいになっちゃうんです」と、da-miさん。。。マジですか!
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19階asobiba
社内でのオールハンズといった発表や外部の方も参加可能なイベントが行われることが多いという19階のasobiba。広々とした空間が心地よかったです。
freeeさんにはいくつかのコンセプト会議室があるのですが、19階には「貸借対照表(タイシャクタイショウヒョウ)」という名の会議室が! のれんの先には和の空間が広がっており、なんだか旅行気分で会議ができそうですよね。奥に飾られている軒丸瓦には、freeeのツバメが彫られているのですが、実家の家業が瓦屋さんだという社員のお父さんが「ノリ」で作ってくれたそう(笑)。ノリにしてはクオリティが高すぎます!
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18階
18階のノベルティエリアには、Tシャツやステッカーなどが置かれており、お取引先さんへ出かける時にプレゼントしているのだとか。社員さんが営業先にいく時に着るTシャツとしても活用されているそうですよ。TAMのTシャツも作っちゃおうかな…!(笑)
「マジ価値」ってなんですか?
ーーオフィスツアーとっても楽しかったです。なんだか歩いているだけでもワクワクしてしまいました。あと点字表記やコンセプト会議室もあって、多様さを感じることができたのですが、何か意図していた部分はあるのでしょうか?
da-mi(だ〜み)さん:ありがとうございます。freeeには、私が所属するブランドチームの他にCulture Developmentチーム(以下、カルデブ)といって「freeeを従業員の熱狂・感動で満たし、freeeの圧倒的競争力の源となる」をミッションにしているチームや、総務部門であるNest Debelopmentチーム(ネスデブ)があるんです。カルデブ、ネスデブ、ブランドチームのメンバーを中心に「大崎ネスト(※1)」のコンセプトを作って行きました。そのコンセプトが「たのしさダイバーシティ」だったので、それが伝わったようでうれしいです。
ここからは、カルデブチームのマネージャーであるSotaroさんにも参加してもらって、freeeについてより深くお伝えできればと思っています。
※1 freeeさんでは支社など働く拠点を「ネスト(巣)」と呼んでいます。
Sotaroさん:こんにちは、佐藤と申します。本日は、よろしくお願いします。
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Sotaroさん / 佐藤さん
2022年2月に入社。前職は広告代理店で内資・外資担当営業、海外現地法人Business Directorなど幅広く経験。日本No1.オンライン音楽フェスの立ち上げ・リーダーも務めていた。
ーーよろしくお願いします! カルデブは、初めて聞いた言葉です。詳しく教えていただけますか?
Sotaroさん:わかりやすくいうと、社内広報チームとでもいいましょうか。主にインターナルコミュニケーションを担当していて、経営の方針を従業員へときちんと橋渡ししていくのがメイン業務になっています。
ーー社内カルチャーを管理しているような部署でしょうか?
Sotaroさん:実はfreeeって、クレドやカルチャードックみたいなものを作っていなくて「freeeはこうあるべき」みたいなものを詳細に言語化して掲げていないんです。ないんですが、価値基準という他社でいうValuesを非常に大切にしており、freeeをfreeeたらしめるものとして最重要視しています。価値基準は「マジ価値を届けきる集団である」という社会に向けたコミットメントがコアになっています。
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ーー「マジ価値」ですか?
Sotaroさん:初めて聞く人は「はて?」と思ってしまうかもしれませんが、実は価値基準はこれまでどんどんブラッシュアップされてきている中、ずっと変わらずにそのまま残っている言葉なんです。
「マジ価値」とは、ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えること。freeeはマジ価値を届けきる集団であるというコミットメントをを中心に、社員に持っておいてマインドである「マジ価値2原則」と行動指針である「マジ価値指針」を掲げているのですが、これらを社員に浸透させていくためにさまざまな仕掛けを行っているのが僕たちのチームの役割なんです。
ーー2000人近い方が全国でバラバラに働かれていると、なかなか価値基準を浸透させることも大変なのではないでしょうか?
Sotaroさん:freeeの価値基準が好きといって入社される方もいますが、正しく理解してもらうため、入社時のオリエンテーションで90分間「マジ価値」についてお伝えしています。
ーー90分ですか!?
Sotaroさん:長いですよね(笑)。でもちゃんと理解してもらったら、共感しかしないだろうという自負があるんですよ。社内にはWikipediaならぬ「価値基準ペディア」もあるので。一度理解してもらえれば、社員同士でも「それってマジ価値か?」と当たり前に日常会話で出てきます。今となっては、僕も家族と家事について話す時でも、マジ価値基準で考えてしまうほど、仕事上だけでなく生活するうえでも自然と意識しています。
例えば、『Hack Everything★』は家事もこうすれば時間が半分になるんじゃない? とか結構あります。もっと家事を楽しく、よくできないか? と考えられるようになりましたね。
他にも年に8回の「価値基準記念日」を作っています。
ーー記念日! 何かお祝いするのですか?
Sotaroさん:お祝いというより、リマインド的に「今日は〇〇の日だよ」とイベントを開催しています。記念日ごとにリマインドの方法は様々で、経営陣からSlackに投稿してもらうこともあれば、人狼のようなゲームを作ってイベントに参加してもらうことも。
大切なのは、価値基準の理解が働いているうちにちょっとずつずれてしまうことがあるので、それを年に一度整えてもらえればと振り返る意味も込めて記念日にしています。」
ーー自然と身につけられる環境があるっていいですね。freeeさんでは、Slackが主なコミュニケーションツールでしょうか?
Sotaroさん:テキストコミュニケーションはSlackが中心ですね。また誰もがほとんどの情報にアクセスできる状態になっているので、経営陣の議事録とかも簡単に見れるんですよ。マジ価値の「あえて共有」からきているものの、入社したばかりの頃は、「こんなに見れていいの?」って驚きましたよ。
あとSlackに価値基準の言葉はもちろん、ほかにもたくさんの絵文字があることも特徴的ですね。詳しくは、後編に登場するCulture Infraチームに聞いてみてくださいね。
ーーはい! 楽しみにしています。今回お話を聞いて、TAMにもクレドはあるのですがまだまだ社員の言葉になっていないのかも? と見直すことができました。持ち帰ってじっくりと検討したいです。
TAMのクレドは「勝手に幸せになりなはれ」。さらにTAM人15の行動指針も設置しています。https://www.tam-tam.co.jp/about/creed/
Sotaroさん:freeeでは、チームの垣根を超えて自然発生的に交流がうまれてくる文化があるんですよ。こちらも『あえて共有』ともつながるのですが、あえて1on1する人たちが多い(笑)。人からムーブメントがうまれるっていうのを実感できているからこそ、「みんなで作っていこう」っていうのが大前提としてあるんじゃないかな?
あとはスモールビジネスを世界の主役にしたいという会社のミッションへの共感度が高い人たちが多いので、自然と姿勢が揃う感覚があるのかもしれませんね。最終的にはサービスを使うユーザーさんに「マジ価値」を届け切ることが大切なので。僕たちも日々PDCAを回しながら、悩みながら進めていますよ。
freeeさんの「マジ価値」についてたっぷりとお伺いしました。今回の#TAMのオフィス探訪 は、まだまだ続きます!
後編では、freeeさんのオフィスにある「ツバメスタジオ」へ。2022年4月、コロナ禍に立ち上がったCulture Infraチームにチームの設立からfreeeの価値基準をどのように活かしてお仕事されているのか? たっぷりとお伺いします。
後編へ続く!
[取材・文] 加藤洋・渡邉由姫乃・つるたちかこ [撮影] Alina